誕生日を前に命について考える。
仕事帰りに母からの電話。
予期せぬ訃報だった。
岐阜市にある、後藤人形の後藤由香子さん。
卵巣がんで、9月に亡くなった事。
発覚から2ヶ月の出来事だったと。
聞いた瞬間、気付いたら涙が止まらなくて。
由香子さんとは身内を通じて知り合って、実際ご夫婦にお会いしたのは2、3回の事だけど本当に本当に素敵な方で大好きで。
あんなにふんわりした女神みたいな方なのに、表現者としての姿勢と情熱、職人としての芯の強さが本当にかっこよくてリスペクトしていました。
後藤人形に作品展を見に行った時に、それまで結婚願望がほぼなかった私でさえ感銘を受け、『娘ができたら由香子さんの雛人形を贈りたい』そう強く思って、それまでできればしたくないと思っていた結婚や出産について、前向きになれたのです。
急に旅立たれてしまった事に本当に悲しくてやりきれなくて、
色々考えてしまうけど。
作品はこれからも残り、受け継がれてゆく。
私も近い未来、もし女の子の親になる日がきたら彼女のしあわせを願って、後藤人形さんの作品を贈りたいな。
できれば由香子さんから直接受け取りたかったけれど。
来世があればまた逢えますように。
心よりご冥福をお祈りします。
このタイミングというのも何か感じるものがあるので、今年の自分への誕生日プレゼントにレディースドックを受けようと思います。
誕生日を目前に控えたこの出来事に、心が追いつかないながらも思う事は沢山で、今はまだ全然まとまらなくて、でもひとつ言える事は、とにかく今回の人生を、私の命を生きる。生ききる。まだまだ何も成せていない。
この写真集にはね、愛が溢れているんだよ。